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2010~2012プロアドベンチャーレースチームTeam EASTWINDメンバー(トレーニング生)として活動、2012年9月選手引退。 アウトドアライフ・スポーツの様々な楽しみ方、大会・イベント情報、和木香織利の私生活(IN&OUTDOOR)日記。2013年6月11日、第一子の女の子を出産し新たな人生のステージが始まりました。
Ex-Adventure Racer of Team EASTWIND(2010-2012), officially retired as a racer in September 2012. Introducing ways to enjoy outdoor activities, race and event information, and my private indoor&outdoor daily life.

2013年2月15日金曜日

PER2013 7チームがリタイア、残るは4チームのみ

PER2013の3日目があと3時間ほど(日本時間正午)で終わり、レース中盤の4日目に入る。
現地の天候は悪いらしく、強い雨で標高700m以上では雪が降っているとのこと。気温も相当低いらしい。

主催者曰く、GPSが選手のバックパックの食料に埋もれてトラッキングができないとあるが、天候のせいもあるだろう。これで残念ながら、唯一の情報源は主催者からのFacebookのアップデートのみとなってしまった。
今現在、トップは変わらずのAdidas(英)、その2時間後にEast Wind、6時間後ろにGearJunkie(米)、そしてBerghaus(独)でトップのAdidasがあと2~3時間でCP7に到着するという。
やはりこの前半の118kmの長距離トレッキングに丸2日、48時間近くかかっている。

CP5からは2011年のレースでも通過したコース。
雨が降っていれば全体的に湿地という感じで足元は常に濡れているし、川は増水し、川自体が増える。そしてこのエリアは倒木帯で、倒木には分厚いコケが生えていて、手を置くとグジュっとスポンジのよう。
正直、あのレースでの体験を思い出すだけで嗚咽してしまう。本当にキツかった。
私が肋軟骨を骨折した場所が、まさにここ。夜中に倒木帯で、大きな倒木を乗り越えたときに転倒し、腐った木が私の胸に直撃した。
寒さ、足のマメ、濡れ、永遠に終わらないのではと思える先の見えない藪こぎ・・・  

昨年は比較的天候に恵まれていた。天候が良ければレースはさほど苦しくない。だが天候が悪いと・・・ まさに地獄。

CP5からCP6、2011年の景色。





カメラマンJ.H氏、きつそう。実はこのあとチームからはぐれた・・・

3日目始まりぐらいにトップ集団はCP6を通過し、そこから46km先のCP7を目指していた。
過去24時間に主催者からアップデートが何もなかったのはそのせい。CP6~7の間に主催者がアクセスできる場所は一つもない。
地図を見る限り、川がめちゃくちゃ多いので選手たちは雨と雪の極寒のなか、ずぶ濡れだろう。

昨日の時点で残りは6チームとなっていたが、5位のRedFox(露、昨年完走)、6位のNorCal(米)はCP6の関門にかかりリタイアとなった。よってレース中盤にして、4チームのみの戦いになる。

残念ながら各CPでの関門時間が公開されていないが、今年は例年以上に関門時間が厳しい。
昨年は比較的厳しくなかったように思えるが、PERではレース前半で半数のチームがリタイアとなる設定が通常。それにしても、レース3日目でもう3分の1・・
PERではよくあることだが、最終的にトップチームですら完全完走不可能なコース設定で、終盤のコースがショートカットされたりする可能性がある。

East Windは変わらずAdidasの2時間後ろという情報が正しい情報なら、走行スピードをAdidasとずっと同じにキープしているということになる。
こうなると、やはりトランジットでのタイムロスが大きく影響してしまう。
2年前までのEast Windはナビでミスをすると立ち止まってしまっていたが、昨年から立ち止まることはなくなった。キャプテン田中さんが言うように、常に前進あるのみ、ロストしてもとにかく方角を定めて前へ進む。
それがトップチームの戦い方で、見ている限りEast Windはやはりそれができるチームになっている。

アドベンチャーレースはいつも勝負は後半、まだまだこの先からがレース本番。

このあとCP7でMTBへトランジットし、
→MTB38km
→カヤック24km
→MTB44km
→トレッキング46km
→MTB161km
→トレッキング91km  ←ここからがレース本番!!

最後の91kmのトレッキングが終われば、あとは41kmのカヤックと30kmのMTBでレース終了。
(今回の感じだと91kmのトレッキングでレース終了となる予感がするが・・・)

各セクションの距離が短ければ短いほど、ほかのチームと差をつけることが難しい。
トランジットが非常に多い・・・  
トランジットの所要時間でAdidasから離されないことが重要になってくる。下手したら、トランジットだけで後ろのGearJunkieも迫ってくる。

今日はCP通過のアップデートが沢山ありそう。

現在現地では22時、ちょうど夜間に入る。
MTBのあと、カヤック24kmにAdidasが入る頃はまだ暗闇でダークゾーン(カヤック禁止時間)の可能性が高い。
ここで一番理想的なのは、暗いうちにカヤックスタート地点へ到着してダークゾーンを睡眠時間に充てること。
もし今、現地時間22時(日本時間10時)にAdidasがCP7に到着してMTBスタートし、現地時間24時にカヤックスタート地点に到着すれば、ダークゾーン解除される朝6時まで休むことができる。
よってここで如何に早くカヤックスタートのCP8へ到着して、長く休憩するかがポイントとなってくる。レースも4日目、疲労も相当溜まってきているはず。ここでいつもより長めの睡眠が欲しいところ・・・

恐らく現地時間6時(日本時間2月15日18時)に、AdidasとEast Windが同じタイミングでカヤックに入るのでは。

<レース3日目最終のロースター>
1 - Adidas TERREX Prunesco (UK) - 大会4連覇中、今回5連覇を狙う
2 - EastWind (Japan) - 昨年2位
3 - GearJunkie- Yogaslackers (USA) - 昨年3位

4 - Redfox - Goretex (Russia) - 昨年9位完走
5 - Berghaus (Germany-UK) - 初出場
6 - Norcal Adventure Racing (USA) -2度目の出場、昨年リタイア
7 - Huemul Conservation (USA, South Africa) - 初出場
8 - Kaweshkar (Chile - Region de Magallanes) - 初出場
9 - Four Continents (USA, Kazakhstan, Puerto Rico) - 3度目の出場、完走なし
10 Adventure South Racing (USA) - 初出場

11 Yaganes (Chile - Region de Magallanes) - 初出場

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